評価:
木村 秋則 日本経済新聞出版社 ¥ 893 (2009-05-09) コメント:木村さんのように突き進みたいです。
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人形とは直接関係ない本なのですが、大変面白かったので、紹介します。
人形を作ろうと決めてから、「あー、私はこんなにまでして、なぜ人形作っているのでしょう…」ってふと素面になって考えた事が何度もあります。
粘土で部屋中汚して、作りかけの人形が靴箱にゴロゴロ。ヤスリ掛けすれば部屋が真っ白い粉で覆われる…。作りたい人形を具現化する事が出来ずに没の顔がいっぱい。
ビスクを習い始めてからは、窯を買うために節約&貯金。レッスン代のためにおかずがどんどん粗食化して行って…。家族に申し訳ないと思いながらも毎月幾ら使った事か。
それにプラスして、材料を見ると買い込み、資料をネットで見つけると注文し…。
全く収入にならないのに、つぎ込むエネルギーとお金の大きさに怖くなる事もしばしばでした。
「私って、バカなのかも??」と小さな声でつぶやいた事も一度や二度ではありません。
しかし、鈴木さんに比べれば、私のバカ度なんて、どうってことなかったです。
やっぱり何かに取り付かれたように熱中するのって大事なのかも。答えは人形に聞けってことですかね。
まだまだ人形バカ度が全く足りませんでした。もっとのめり込んでバカみたいに手を動かさなくてはと思います。
自分の熱中が怖くなる人全てに捧げたい本です。バカになりきった人にしか見えない世界を見た人がここにいます。
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