13センチ、可哀想な姿だったので、少し磨きました。
何だかちっちゃいフィギュアになってしまいましたね。
でもなんとかちっこい足でちゃんと立っています。
人形を作る上で私がどうしてもこだわってしまう自立。
大きなビスクだったら、万が一倒れたときのリスクを考えると、必ずスタンドを付けるか寝かせるかするのでしょうから、自立にはこだわらなくても良いのかもしれません。
でも、私が作るのは、せいぜい大きくても30センチまでなので、原型の段階から自立するように作ります。
数十年前、まだ、自己流で紙粘土の球体関節人形を作っていた頃、初めて組み上げた人形が自立した時、すごく不思議で、嬉しくて、家族を呼んで、無理矢理見せたのを覚えています。みんな、へー、ふーん、それがどうしたの?ってリアクションでしたが…。
粘土のかたまりだったものが、意識を持って立ち上がった、と感じた瞬間でした。
そのことがあってから、人形作りにますますハマりました。
人形って、頭が大きくて、足がちっちゃいのに、しかも背中や足もまっすぐなわけではないのに、ちゃんと立つのが不思議です。デザインとしての人体って、よく出来ているなと感心します。
アンティークの小さな磁器人形が、小さな小さなハイヒールをかたどった足でスクッと立つのは本当に感動します。子供でも買えるような大量生産の安価な人形なのに、当時の職人さん達が誠実な仕事をしていた証だと思います。
私も、その方達を見習って、じっくりと人形を作りたいと思います。
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